リフレイン〜2nd Season〜
――ドッ!!
ボウガンは鈍い音を立てた。
「んっ……」
「――朱里!」
そこには、思い切りボウガンが貫通した肩を押さえ、倒れる朱里の姿。
「大丈夫か!?朱里!」
健太が咄嗟に朱里に近寄る。
「ハァ…だ、大丈夫…よ、これくらい…それよ…り…早く、留架さ、んを…」
朱里は苦しそうに健太に抱き抱えられている。
「とにかく月島を病院へ!佐々倉!救急車を呼んで付き添え!」
「はいっ!」
健太は返事をした。
見ると、まだあの不審者がいる。
逃げられちゃ困る。
捕まえなきゃ…!
あたしは銃を構え、不審者の方に走り出した。
「二宮!よせ!危険だ!」
緒方さんが大声を上げた。
あたしはその声を無視し、走る。
不審者は驚いたのか、あたしにボウガンを向けた。
「許さない!朱里を…大事な仲間を…!」
あたしは引き金を引いた。