リフレイン〜2nd Season〜
――ヒュッ!
不審者はボウガンを放った。
――ふっ。
二度も引っ掛かるワケないじゃん。
あたしは素早くボウガンを避けた。
そして――
――バンッ!
「ぐはっ…!」
あたしは犯人の左肩に、一発撃ち込んだ。
その場に倒れる犯人。
あたしは手錠を出し、はめた。
「二宮!大丈夫か?」
緒方さんが小走りであたしに駆け寄ってきた。
「大丈夫ですよ〜。ただコイツが許せなかったんで」
あたしは犯人をグイッと無理矢理立たせた。
「そうか。とにかくコイツを署まで連行しよう。あとは公安部に任せるぞ」
「はいっ」
あたし達は犯人を駆け付けた警官に受け渡し、留架さんと北野さんが待つ車に戻った。
留架さんは未だにカタカタと震えている。
やっぱり狙われるんだね。
総理令嬢は……。
あたしは密かに思いながら留架さんの背中を擦り、慰めていた。