リフレイン〜2nd Season〜
仲間の恋
――あの後、あたし達は留架さんを総理官邸に送り届け、再び警護に付いた。
「二宮」
警護に付こうとしたら、緒方さんがあたしの名前を呼んだ。
「はいっ!何でしょうか?」
あたしは緒方さんの方を見た。
「月島の所に行ってやれ」
「へ?」
「警護なら俺と北野がいるしな。心配だろ?月島のこと」
ま、まぁそりゃ心配だけど…
「で、でも仕事をすっぽかしてまで行けませんよ…」
ホントは凄く行きたい。
朱里は大事な仲間だもん。
かなり心配だよ…。
「別にすっぽかすワケじゃない。仲間の様子を見に行くのも大事な任務だ。行ってこい」
“そうですよ”と北野さんも言ってくれた。
2人とも…
めちゃいい人だ…!
「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて…行かせてもらいましょうか…」
あたしはヘヘッと微笑んだ。
そして眠っている留架さんを緒方さん達に任せて、官邸を出た。
ちょっと歩いて、街に出るとタクシーを拾った。
そして健太から教えてもらっていた病院名を運転手さんに伝えた。
そういや、健太…
あの時すごく焦ってたな。
もしかして…健太、朱里のこと……。