リフレイン〜2nd Season〜
――しばらくして、病院に着いた。
タクシー代を払い、降りる。
そしてケータイを取り出し、健太に電話をかけた。
――プルルル…プルルル…
ピッ!
『はいっ!佐々倉でっす♪』
「あ、健太?あたし。」
『おー、みずか。来たのか?』
「うん、もう病院前にいるんだ。どこにいるか教えてよ」
『あぁ、病室は5階の501号室だよ。早く来いよ!』
「はいはい、分かってるって。じゃーね!」
『おぅ、じゃな!』
――ピッ…
あたしは電話を切ると、病院に入った。
入った途端、鼻を掠める消毒液の匂い。
あたしはエレベーターに乗り、5階まで行く。
回りを見ると、みんなパジャマを着た患者さんや白衣を着た医者や看護師ばかり。
あたしスーツだし…目立つなぁ。
ふとそんなことを思いながらも、朱里と健太が待つ病室へと急いだ。
ちょっと歩くと、501号室に着いた。
あ、個室なんだ…。
名前プレートには朱里の名前しか書かれてない。
あたしは視線をドアに移すと、勢い良く開けた。