リフレイン〜2nd Season〜
――警視庁、警護第四係オフィス。
「お疲れ様でーす…って誰もいないし(笑)」
「緒方さんも北野さんも、まだ留架さんの警護中だしな〜」
あたし達はデスクに着くと引き出しから報告書を出し、記入し始める。
「てかさ〜これってマジ面倒くさいよなぁ〜」
健太がペンを走らせながら言う。
「言えてる〜!これっていちいちマルタイの愛人とかそーゆうこと書く必用あるんかなぁ〜」
「だよなっ!愛人ウケるんけど(笑)」
健太はケラケラ笑いながらあたしを見た。
つーか報告書自体がめんどくさいんだよね。
課長は確か、これを元にこれからの警護方針を決めるとか言ってたけど…。
実際は使われてるんだか、何だか…。
「よっし!終わった♪じゃーね健太!」
「えーっ!?みず早くね〜?ズリィよ〜」
健太はあからさまに嫌な顔をした。
「へへっ♪お先に〜!」
あたしは緒方さんのデスクに報告書を置くと、無線機を返してオフィスを出た。
署の外に出ると、辺りは既に暗かった。
あたしは駐車場に向かい、車のロックを解除した。