リフレイン〜2nd Season〜
車に乗り、病院までの道のりを走る。
あたしはまだ気付いていなかった。
これから起こる大事件に――…
――病院。
しばらく車を走らせたあたしは病院に着き、駐車場に車を止めた。
車から降り、ロックを掛けるとあたしは病院内に向かう。
エレベーターに乗り、朱里の病室がある階まで行く。
――チーン…
目的地に着き、あたしはエレベーターから降りる。
エレベーターから真っ直ぐ行った突き当たりに朱里の病室はある。
――ガラッ!
「おーっす!朱里!元気ぃ〜?」
「あら、水樹!来てくれたの?」
「あったりまえじゃん!いつでも来るよ〜」
あたしは朱里に微笑み掛けながらベッドの脇にある椅子に座った。
「検査とかないの?」
「さっき終わったとこよ。毎日検査ばかりで嫌になっちゃうわ」
朱里はフゥ、と溜め息を吐いた。
「まぁ貫通したからね〜…しばらくは安静にしてなきゃだよね」
「安静にしてるほうが具合悪くなりそうだわ(笑)」
「あははっ!そうとう仕事やりたいんだね」
あたしは朱里の言葉に思わず笑った。