リフレイン〜2nd Season〜
「朱里、大丈夫?」
あたしは隣を歩く朱里を見た。
まだ朱里は肩を負傷してるから…
「えぇ。今は痛み止めが効いてるし、痛まないと思うから」
あたしは後ろを歩く犯人をチラ見した。
コイツ…軍人かな…?
歩き方が普通じゃない。
階段で一階まで降り、ロビーに突きだされた。
ロビーには沢山の患者さんや病院スタッフの姿。
中には具合が悪そうな人もいる。
どうしようかな…
早く人質を解放してあげないと、命に関わる。
あたしは1人考え込んでいた。
――トントン…
ん?
誰かに足を叩かれ、そちらを見る。
「き、桐島ちゃ…」
隣にいたのは、私服姿の桐島ちゃんだった。
桐島ちゃんは“しっ!”と言うように人差し指を口に当てた。
「……上にはまだ誰かいたか?」
桐島ちゃんは小さな声であたしに聞いてきた。
「……あたしと朱里だけだったみたい。個室だったからさ…」
「――おい、そこ!」
ジャキッ!と銃を構える音がした。
きゃあっ!とロビーにいる人達が悲鳴を上げた。