リフレイン〜2nd Season〜
銃口はあたしと桐島ちゃんに向けられているようだ。
「喋るな。」
犯人は鋭い目付きであたし達を睨み付けている。
「……す、すみません」
「ごめんなさいっ!」
桐島ちゃんも怯えている演技をしてるみたい。
犯人は銃口をあたし達から逸らすと、再び監視を始めた。
「……隣の子は?怪我してんのか?」
桐島ちゃんは朱里を見ながら言った。
「うん。あたしと同じ四係SPだよ」
「そうか。怪我してるんなら協力は無理だな…水樹、ちょっと耳貸せ」
桐島ちゃんは犯人に気付かれないようにあたしに手招きをした。
「――…ということだ。協力できるか?」
「もちろん!じゃあ実行ね☆」
あたしは桐島ちゃんにウインクをした。
「――…水樹、そろそろ実行するぞ」
桐島ちゃんがあたしの耳元で囁いた。
「りょーかい。」
あたしはニッと口の端を上げた。