夕焼け色の再会
私らしい、わたしに
なにを置いてきたとか、失ったとか。
数えはじめたらきりがなくて。
大切なものとか、そうじゃないとか。
線引きすることはできなくて。
ただ、かつて私を形作っていた多くのもの。
そして私を私でいさせてくれた人たち。
すべて捨てて、逃げるようにして。
私は私を裏切った。
なにかに引き寄せられるようにしてここに来たこと。
同じ夢をみていた仲間と、また会えたこと。
あの場所に、一瞬でも戻れたこと。
それを運命と呼ぶのは、あまりも滑稽だろうか。
そうだとしても、それが私にとっての真実なのだ。