夕焼け色の再会
「きみを呼んだのは、間違いだったかもしれないな」
「え・・・?」
「そんな顔ばかりさせてしまっているから」
今自分がどんな顔をしているか、見えなくてもわかる。
拭いきれない後悔と寂しさが焼きついているから。
「きみが本来手にするはずだった幸せを、きみが生まれるずっと前に奪って壊したのは、わたしたちだ。もう、兄さんにも美波さんにも償うこともできない。
だからきみだけには、なにも考えずに幸せになってほしいんだよ。ただ普通に、笑えるようになってほしいんだ」
私の貼りつけた笑顔は、叔父にはどう映っていたのだろう。
そこまで思わせてしまうほど、痛々しいものだったのかもしれない。
「きみの心からの笑顔を、いつか見せてほしい」
そう言って叔父は、悲しく微笑んだ。