夕焼け色の再会
自分の幼少期のことを考えると、それは私たちが本当に親子であるという証明のようなものだから、嬉しかった。
そして、美しい自慢の母に似ていると言われることは、誇らしくもあった。
もちろん、尊敬する父から内面の部分を受け継いだことも、私の誇りではあった。
けれど親譲りの才能だと言われるたびに、私自身の努力を認めてもらえていない気がして苦しく感じていたのも事実だ。
才能がある人は違うね、と嫌味の含まれた言葉を投げかけられたことは、少なくなかった。
今でも私が、あの頃の本当の仲間だと思っている人たちは、そんなことは一度も言ったことはなかったけれど。
嫉妬は行動の原動力になることはあるけれど、それがプラスに働く保証はない。
羨望が嫉妬へ変わった瞬間に、敵わなくなってしまうのだ。
向上心のない羨望は、妬みにつながる。
妬みはそのうち、敗北につながる。
どこかの誰かに教えてもらった話だった。