夕焼け色の再会

そんな過去を思い出していると、叔母が戻ってきた。

手には白い箱を持っている。

よく見るとそれは少しだけ黄ばんでいて、それでも大切に保管されてきたことがわかるのは、箱の角がまったく擦り切れていないからだった。


それを開けると、中からはダイヤのネックレスが出てきた。

一粒のダイヤを守るかのように、両側にアクアマリンがはめられている。



「これはもともと私の母が持っていたアクアマリンを加工してもらったものなの。4月生まれの私の誕生石がダイヤで、母が3月生まれだから誕生石はアクアマリン。私が生まれたときにね、悪い出来事から守ってあげたいっていうことで、このデザインにしたみたい」


叔母は私の後ろにまわって、今までつけていたものを外し、そのネックレスをつけてくれた。


「やっぱり、こっちの方が似合うわ」


綺麗な宝石が胸元を輝かせる。

これは、叔母のお守りのようなものなのだろう。

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