素直になれない私たち
「何言われたの?」
真紀は私の席の前にすわり顔を覗いてきた。
「涼は関係ない。女の子と話している吉井くん見てたらなんか・・・」
口に出したら尚更涙が溢れてきた。
「よしよし。見た目とか気にしないで良いのに」
「そうなんだけど・・」
気になっちゃう。吉井君は結構人気でいつも回りに女の子がいる。
その子達を見ると思ってしまう。
私が隣に居たら不釣りあいだと。
でもうれしいことがある。
女の子たちから逃げるように時々私たちのところに来る。