恋心 ~Opposite Nature~
クラスマッチなんか出るわけねえだろ。
「…じゃあ、バスケに丸しとくね。今年は山地くんも居るし、優勝狙えるかもね。じゃあね」
相変わらず、人の話を聞かない奴。
誰も出るなんて言ってねえのに。
「あ、それと。サボりは禁止だからね。先生が山地くん連れて来いって、煩くてさ。行こう、教室」
「…あっそ」
山中の指示に従うのが嫌で、自分から進んで教室へと入った。
教室ではクラスマッチの話で持ち切りで、盛り上がっている。
「ねえ、妃路は何に出るの?」
「あたしはリレーと女子バスケだよ!早くしたいな。すっごく楽しみ!」
「妃路はこういうの好きだもんね。怪我だけはダメだよ?」
「うん、わかってる」
体育委員らしい山中の指示の元、次々と選手は決まっていった。