恋心 ~Opposite Nature~



俺の練習着姿を見て、大きく目を開いている。

「こいつのランニング、手伝ってやれ。お前は自転車で良いから」

「は、はい。わかりました」

「練習終わりには帰ってこいよ?」



ランニングシューズに履き替え、外に出る。

「山地くん…どうして」

「続けることにした、バスケ。ほら、行くぞ?早くしねえと、帰ってこれなくなる」
「う、うん。じゃあ自転車乗ってくる」


門で待っていると、ママチャリに乗ってやってきた。


「お待たせ。じゃあ行こうか」

「オッケー。俺の前走ってくれていいから。お前のペースに着いて行く」

「うん。わかった」


ふーっと深く息を吐き、走り始めた。






< 37 / 43 >

この作品をシェア

pagetop