恋心 ~Opposite Nature~
俺の練習着姿を見て、大きく目を開いている。
「こいつのランニング、手伝ってやれ。お前は自転車で良いから」
「は、はい。わかりました」
「練習終わりには帰ってこいよ?」
ランニングシューズに履き替え、外に出る。
「山地くん…どうして」
「続けることにした、バスケ。ほら、行くぞ?早くしねえと、帰ってこれなくなる」
「う、うん。じゃあ自転車乗ってくる」
門で待っていると、ママチャリに乗ってやってきた。
「お待たせ。じゃあ行こうか」
「オッケー。俺の前走ってくれていいから。お前のペースに着いて行く」
「うん。わかった」
ふーっと深く息を吐き、走り始めた。