ゴメン、素直になれなくて
雪がふるバレンタイン当日。


放課後
私は歩夢の部屋にきた。


初めて入った歩夢の部屋は
とても綺麗に片付いていた。


頑張って掃除
してくれたのかな?


そう思うと嬉しくて
なんだか機嫌が良くなる私。


私はカバンからピンクのラッピングを取り出して歩夢に差し出す。


「いつもありがとう。」


にっこり笑う私に
歩夢は頬を赤くさせた。


「俺こそ、ありがと」


歩夢はラッピングをあけると、チョコをひとつ、つまみ上げた。


「生チョコだよ?」


私の言葉に
歩夢は生チョコを口に入れた。




< 13 / 81 >

この作品をシェア

pagetop