ゴメン、素直になれなくて
「彩ちゃんかわいい」


ベッドがきしんだ。












こんな時なのに

先輩を思い出した―…





「彩かわいい」



先輩がベッドの中だけで
言ってくれた言葉。


同じようにベッドがきしんで…




聞きなれない先輩の言葉に

嬉しくて泣いたんだっけ…



そんな私をみて
またかわいいと言った先輩…












「彩ちゃん…」


気が付くと、
歩夢はキスを止めていて。



「彩ちゃん、泣かないで…?」



そういう歩夢も
泣きそうな顔をしていた。





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