ゴメン、素直になれなくて
頬杖をつきながら
パカッと携帯をあけてみる。


やっぱり何も連絡はなくて。


私は携帯画面を睨んだ。



「でたよ、女王様…」


そんな私を呆れたように見る
さっちゃん。


「私はなんとなく、歩夢くんの気持ちも分かるよ?」


「うっそ?酷い!さっちゃん、歩夢の味方?」


親友だと思ってたのにっ


私は机に身を乗り出した。


「そういうんじゃないけどさ…ほんと…彩ちゃんて極端だよね」


さっちゃんは
ポッキーを私の口に突っ込んだ。


「ダイエットして糖分足りないからイライラしてるんじゃない?」


冗談っぽく笑うさっちゃん。



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