ゴメン、素直になれなくて
ダイエット?

ダイエットと言えば…!


「昨日すごく美味しい美肌スープ開発したのっ」


いきなり話題の変わる私に
さっちゃんはストップをかけた。


「まったまった!…今は美肌スープより歩夢くんでしょ?」


私は唇をぷくっと尖らせる。


「もう歩夢より美肌の方が大事かも」


そんな私を
さっちゃんは真剣に睨んだ。


う…ちょっとした冗談じゃん…


「ごめんなさい…」


素直に謝る私に、さっちゃんはため息をつく。


「彩ちゃん、もう少し素直になろうよ。いつか本当に後悔しちゃうよ?」


心配そうに私をみるさっちゃん。


まるでお母さんだ。


だけどね?

さっちゃん…。


どうやって素直になればいいのかわからないんだよ…



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