ゴメン、素直になれなくて
「歩夢、甘いのと苦いのどっちが好き?」


空き教室でのお弁当タイム


そろそろ皆
バレンタインを意識する時期。


ちょっとわざとらしく
歩夢に聞いてみた。


私の質問と上目遣いに
少し耳が赤くなる歩夢。


「俺は苦いのが好き。」


それだけ言って、
牛乳パックを吸う歩夢。


キャラメル色のくせ毛がお日様で柔らかく透ける。


かわいい歩夢


苦いのが好きなんて
ちょっと意外だった。




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