異世界転生記



ユキが指輪をはめながら聞いてきた


「弾くって、どれくらい弾くの?」
(これまたすごい指輪貰っちゃったかな?)


「魔法の完成度にもよるけど、ユキのだったら中級か上級くらいなら弾き返せるよ」


(ユキはこれでもこの世界でトップクラスだから、学生どころか一般人にも中級魔法だけで勝つことも出来るんだけどな?

ってアレ?それじゃこのサバイバル、この指輪さえあれば、誰でも簡単に勝てちゃうってこと!?

失くしたら大変だ!)



「陸、ありがとう!!大切にするね!!!」



何やらすごい熱心にお礼を言ってきた


そんなに喜んでもらえると、俺も嬉しいんだけど…………


嬉しいけど…………………………………ユキ、近いよっ



現在、ユキは俺の手を掴んで身を乗り出すようにしながらありがとうを連発している


いや、この際お礼のことは置いといて

とにかくその体勢だと必然的にお互いの顔が近くなるわけで

つまりは俺の目の前に笑顔のユキの顔があるわけで…………っ



うわっ、考えるだけでもっと恥ずかしくなってきた……………


なんか俺、ヤバい…………



めちゃくちゃ恥ずかしいヤツじゃん





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