異世界転生記



「いいのか?」

うるうるした目でこっちを見るな!気持ち悪いぞ!!


「別に」

まるで他人事のような反応


「いやぁ、感謝するよ! 実はマスターの仕事って面倒くさいが便利なことが多くて!」


目がキラキラしている。その姿はお菓子を貰った3歳児


「こないだなんか娘の為に王宮の料理長に誕生日ケーキ作って貰ったし」

職権乱用の自慢話を始めた


「マスター!?」

「………。」

「去年は妻の為に新種の薔薇を作らせたし」


つまり、ギルドマスターの仕事を続けたいのは

「自分の為と」

「そ、そんな訳ないぞ! だからその殺気を抑えろ!」

「“重加”100倍」

「ぎゃぁぁああああっ!」



…………。


「すいません、マスターは仕事中はしっかりしているのですが」

小学生の言い訳?


「あっそ。で、コレは何処に棄てればいい?」


コレ=シオンの右足を持って受付の女性に聞く


「ではマスターの部屋に」



気絶したシオンを引きずって3人はマスターの部屋に向かった





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