異世界転生記
慌てて言い返す自称神様
「だったら神に二言はないよなぁ?」
「あぁ、勿論じゃっ!」
「じゃあ叶えろ」
「当たり前だっ!・・・・って陸!?」
「どうした? 神には二言はないんだろ。撤回するなら羽むしるぞ、今度は左右の」
「うっ・・・・・。はぁわかった
いいだろう。我の持つ全ての知識と力をお主に与えよう」
余程羽がむしられるのが嫌だったらしい
「当たり前だ」
殺した(と同等の)人間に言い負かされる最強の神
情けないにも程がある
「流石に不老不死には出来んがな」
顔色の悪い神。声にも生気が感じられない
「別にかまわない」
不死とかキモいし
「なら目を閉じろ
開いた時にはシクノールにおるぞ
それとお主の持っていた荷物は向こうには持っていけんぞ」
「あぁ」
陸が目を閉じると神(仮)が彼の頭に手をかざした。すると陸は光に包まれた
「それじゃ第二の人生を楽しむだぞ」
神様らしくない神様だったなぁ。今度会ったら羽むしろう
光が消えゆく中、そんなことを考えながら新たな人生を始める陸だった