複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
「お前は馬鹿だ…」



でも、それ以上に、優香を殴ったヤツらば馬鹿だ。



「てめぇ、何者なんだよ!!」



ーーバキッ

後ろから俺の肩を掴んで来た男の顔に肘鉄を喰らわせた。



「耳元で叫ぶなボケッ」



俺はジャケットを整え、優香の手を引っ張って立たせる。

匠は楽しそうに笑って男たちを殴って気絶させた。

さすが、元番長なだけある。

俺が低い声で「帰るぞ」と言うと、優香が「ごめんなさい…」と言う。

俺は匠に「先に帰ってくれ」と頼んだ。

匠は「保と双子にプリンを買って帰るねー」と、手を振って歩き出した。
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