複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】

「でも、兄貴と男として、ちょっとやりたい事がある」



俺は優香から携帯を借り、電話線から“亮平”の名前を探した。

“雨水ｰｱﾏﾐｰ亮平”―…
俺のクラスの生徒でもある。

電話を繋けると、１コールで出た雨水。



『優香！大丈夫か！？』



雨水は出た途端に叫んで来た。

俺は耳から携帯を少し離してから、「豊嶋だ」と伝える。



『……先生？え、先生！？;;』



雨水は１人で慌ててる。

俺は「優香を今日で抜けさせる！総長に頼め！」と言う。

雨水は『か、代わります！！;;』と言う。



「代わるって、誰にだよ！！」



俺の質問は見事にシカト。