複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
…しょうがないっすね。



「優太!ちょっと兄貴の様子、見て来てくれね?」



「はっ?まぁ良いけど…」



俺は優太を追い出した。

優太はこたつにプリンを置いて出て行く。

俺はパタンとドアが閉まったのを確認し、優香の腕を引っ張った。



「……へ?」



優香は俺の膝に倒れ、目を見開きながら見上げて来た。



「俺だって、男なんだよね」



…すまんッ!!

俺は単細胞だから、こんな手段しか選べない。



「んっ…や…ヤダ…匠……!」



俺は優香を押し倒し、四つん這いになりながらキスをした。
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