複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
「…ま…待っ…て……」



優香にキスをしたまま、スカートの中に手を突っ込んだ。

妹に欲情したわけじゃない。

優香に自分の気持ちをわからせる為。



「待たない」



俺は低い声で告げ、下着を少し下げた。

指を突っ込めば、優香は泣き叫ぶ。

…なぁ、お前は誰に助けて欲しい?

兄貴だよな?



「ヤダ…っ…止めっ、て……」



「啼いてみろよ」



…あー、楽しくない。

よく妹を襲う兄貴の物語があるが、全くもって、俺の息子は反応しない。



「い…樹…っ…!」



ほら、もっと名前を呼んでやれよ。
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