複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
けれど、「優香ちゃんがそう言うなら」と、受け取ってくれた。
「…八代さん。最後に、一つだけ良いですか?」
「ん?何でも言ってごらん?」
「幸せに、なって下さい」
私はそれだけを言って、コーヒーに口を付ける事なく、伝票を持って席を立った。
八代さんが「優香ちゃん!」と言ってたけど、私が振り返る事はなかった。
私はもう、振り返らない。
過ちを繰り返さない。
携帯の待ち受けにされた亜弥とのプリクラ。
私は空を写メし、待ち受けに変更した。
新しい明日(みらい)に向かう為に―――……。
「…八代さん。最後に、一つだけ良いですか?」
「ん?何でも言ってごらん?」
「幸せに、なって下さい」
私はそれだけを言って、コーヒーに口を付ける事なく、伝票を持って席を立った。
八代さんが「優香ちゃん!」と言ってたけど、私が振り返る事はなかった。
私はもう、振り返らない。
過ちを繰り返さない。
携帯の待ち受けにされた亜弥とのプリクラ。
私は空を写メし、待ち受けに変更した。
新しい明日(みらい)に向かう為に―――……。