複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
大捜索―灯 SIDE―
「送ってくれて、ありがとう!」
「またケーキ作ってな!」
家まで高校3年生の年下彼氏に送って貰い、手を振って別れた。
辺りでお姉さんか保が居ないかを確認し、家に入ると、固い表情の優香がリビングへと入って行った。
私にも気付かないほど、何か考えてるのだろうか。
「お話があります」
優香が母親に声を掛けた。
私は廊下で見守る事に。
母親は「良いわよ」と、お互いテーブルを挟む形で座ってる。
正座をしてて、何か重苦しい雰囲気を包んでる。
私までも、板張りで痛いながら、正座をしてしまう。