複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
振り返ると、母親がドアに頭を付けて苦しそうな顔。

私は優太に電話をした。

優太は『捜しに行く』と、すぐに電話を切る。

私も捜しに行こうと、鞄をそのままに、携帯だけを持って家を出た。

“兄妹でも、元は他人”…
母親には、辛い言葉だったかも知れない。

私たちと分け隔てなく、この2年の月日、実の子供のように、育てて来たんだもん。

7人の子供を――…。



「優香ー!!優香ーッ!?」



私は叫びながら、公園などを捜した。



「……灯?」



「あー、珀ーハクー!良いとこに居た!!」



私はさっき別れた彼氏に遭遇。

一緒に捜して貰う事に。
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