複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
【第七章】両親の命日
葉書―優香 SIDE―
夏休みも折り返し。
進路は縁ちゃんたちが通う大学。
私も優太も、教師になると決めた。
私は家政科の教育課程を取る事も決めてる。
優太は体育みたい。
頭良いのに、好きな教科は体育らしい。
私は洗濯機を回した後、マンションのエントランス横にあるメールボックス(郵便受け)のコーナーへと向かった。
新聞と携帯料金の案内などが入ってた。
家に戻り、届いたモノを確認しながら仕分ける。
しかし、最後に手元に残った葉書に目が止まった。
私と優太の連名で届いてるけど、差出人の“田岡茂夫ータオカシゲー”さんに心当たりがない。