複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
すると優香が隣で立ち上がった。



「私たち遺族は、もう親なり子供なり、家族の死を受け入れつつあります。けど、貴方たちが隠してる事で、私たちは完璧に死を受け入る事が出来ないんです。
だから、訊かせて下さい…。
私たちの家族は、何故、死んだんですか?何故、死ななきゃいけなかったんですか――!!」



「「「『本当に、すいませんでしたッ』」」」



優香の直球の質問に、もう、おっさんらは土下座しかなかったようだ。

シーンとし、啜り泣く声も聴こえるが、時計の針が聴こえるほどに静かだ。

俺は優香と優太の肩に手を置いた。
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