複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
樹が「用件を、窺えますか?」と言う。
私が樹の顔を見上げると、頭を撫でられた。
“大丈夫”と口パクをしながら、私の頭を撫で続ける樹。
けど、その手はすぐに止まった。
「花塚ゆかは、優香たちと同じように、私の大切な孫なんだ。
成長を見届けて来た分、ゆかの方が、可愛く思えるのも事実でな…。
申し訳ないが、残りの学園生活を謳歌させる為にも、優香と優太には、転校なりして貰いたい。
ゆかがいとこだと、気付く前に」
「ふざけんなっ!!俺らはこの高校でずっと過ごして来たんだぞ?なのに何であんたの孫の為に俺らがっ!??」
優太は怒りを露に叫んだ。
樹も「納得が出来ませんね」と返す。
私が樹の顔を見上げると、頭を撫でられた。
“大丈夫”と口パクをしながら、私の頭を撫で続ける樹。
けど、その手はすぐに止まった。
「花塚ゆかは、優香たちと同じように、私の大切な孫なんだ。
成長を見届けて来た分、ゆかの方が、可愛く思えるのも事実でな…。
申し訳ないが、残りの学園生活を謳歌させる為にも、優香と優太には、転校なりして貰いたい。
ゆかがいとこだと、気付く前に」
「ふざけんなっ!!俺らはこの高校でずっと過ごして来たんだぞ?なのに何であんたの孫の為に俺らがっ!??」
優太は怒りを露に叫んだ。
樹も「納得が出来ませんね」と返す。