複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
二回戦が始まり、試合を終えた優太が俺たちの所に来た。



「やっぱスポーツは楽しい」



爽やかな汗を流してる優太。

モテる要素が溢れてる。



「優太は体育教師にピッタリだと思うよ。匠よりもね」



「……」



優香の発言に、黙って頷いた兄貴。

嫁が弟を貶したのに頷くのかよ!

俺はイラッとした気持ちを隠しながら、試合を見守る。



「だからディフェンスが甘いって言ってんだろ――ッ!!」



途中、八つ当たりを挟んでしまったけど…。

…面目ないです;;

俺はため息を吐きながら、優香の隣に座った。

白けた目を向けられたけど…。




< 265 / 292 >

この作品をシェア

pagetop