複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
【第二章】反抗心の裏
本心―優太 SIDE―
―――夕方、優香とファミレスへと来た。
制服の俺たちが入れるのはファミレスやファーストフード店しかない。
優香はここに来るまで携帯をずっと弄ってた。
約束を断ってるんだろうとわかった俺は黙ってたけど。
勝手にドリンクバーとステーキセットを頼み、俺は自分のコーラと優香のコーヒーを取りに行く。
優香は俯き、指を持て遊んでる。
「バイト、いつまで続けんの?」
頬杖を突きながら優香を見ると、「さぁ?」と流された。
俺は「いつまでだよ?」と聞き直す。
「…もうすぐ、お義母さんの誕生日だね」
でも、話をはぐらかされたけど、俺は耳を疑った。