複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
全員が揃い、私たちは他の生徒より先に出身する事に。
私は優太と保とで匠の車に乗り、斎場へ。
移り行く景色を窓から流れるも、全てが灰色。
学校から斎場までは15分位。
「優香ちゃん!!」
着くと草介さんが立って居た。
私が草介さんに近付くと、「お願いがあるんだ」と言われた。
「何でしょう…」
「明日の弔辞は俺がやるけど、今日は人数も多い。だから、優香ちゃんにやって欲しい…」
私は「何も用意してないから」と、断る。
けど、草介さんは、「亜弥との思い出を話してくれたら良いんだよ」と、私にやらせたいみたいだ。