ドロップ
「アンタ将来の夢はないの?」
って親に言われた時何にも答えられなかった。
「あゆは小説書くの好きだし小説家になれば?」
いつだったか真央がアタシに言ってくれた言葉。
確かにアタシは小説を書くことが大好きで、よく、書いた小説を友達に見せていたな。
漫画家志望の子とコラボで漫画を創ったりもしてい。
「ッアァ~!」
いきなり奇声をあげたアタシにノンはギョッとした。
「な、何・・・?」
「・・・小説書きたい・・。」
アタシは突っ伏しながらボソッと言った。
「あ~チャン・・・毎日それ言ってんじゃん。んでもって毎日結局書いちゃってるし。」
顔を上げなくてもノンがどんな表情をしてるのか呆れた声で嫌という程わかる。
「ノンが止めてくれないからじゃん・・・。」
はぁ?というような顔で見てきた。
「いやウチに関係ないし。続きが見れるからいいけど。あんな成績でよくのうのうと小説が書けんのか、褒めたいよ。」
最後の方はプラスにとらえよう、ゥン。
「ぁ~どうも♪」
「いや褒めてねぇっつうの・・・」