ドロップ



「んでんで~?彼氏サンとわ?」



お昼をマックで食べながら真央が身を乗り出して聞いてきた。



「ぁ?祐樹の事?別に普通だけど?」



淡々と言うアタシに不満だったのか真央がしかめっ面をした。




「冷た~い!彼氏いるのにラブラブオーラ全然出てないよ。まぁ個人的にアイツ嫌いだけど。」




    ・・・(笑)

友達の彼氏の悪態を平気で吐くところとか真央らしいなって思う。




「まぁアタシも何でアイツと付き合ってんのかわかんねぇし。」





この時のアタシは恋愛にだらしがなく絶え間なく付き合っていた。





「何々~?他に好きな人出来たの?または何かあった?」



楽しそうに真央が聞いてくる。



「いや、いないし。今アタシ、フリーですから!」



「何がフリーよ。バリバリ彼氏いるくせに(笑)」



  「アハハ~!んまぁね♪」





人の気持ちなんて後回し。


自分が楽しければいい。




そんな最低な人間だった。







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