ドロップ
「ねぇホント帰らなくても大丈夫?」
そう心配するアタシに面倒くさそうな顔を浮かべた。
「大丈夫だって。変なトコ気にしすぎなんだよ。」
いや、そんなこと言われても・・・
親にも友達にもよく言われる言葉。
変ってどこが?
「ってゆうか何?1人で飯食いに行こうと思ったわけ?俺を誘わずに?」
何でそんな不機嫌になるわけ?
アタシが誘ったのは高校見学だからその後の事なんて考えてなかった。
「いや、用事あると思った。」
「・・・そっか。でもねぇから。飯食いに行こうぜ。」
これじゃまるでデートみたいじゃん。
「ん。いいよ。」
でも不思議と嫌な気分はしなかった。
祐樹に罪悪感すら覚えずに。