ドロップ
「ほぉら腹くくっていってら!何だかんだ初めてのデートでしょ?」
あぁ~そういや付き合ってすぐ夏休みに入っちゃったから何だかんだ1度も遊んでいなかったな。
「ぁ~はぃはぃ。んじゃいってくるわ~」
塾の仲間に手ぇ振って外に出た。
外にはチャリに乗って待ってる祐樹がいた。
「ぁ、久しぶり。」
祐樹がちょっとぎこちない笑顔で言った。
「ぁ~久しぶり。」
アタシ真顔だし。
祐樹はチャリを押して2人で歩いて会場まで向かった。
話す内容はどれも他愛ない話でアタシにとっては睡魔と戦うのに苦労してた。
「歩ん家の姉妹って妹だけ?」
さっきから祐樹はアタシに質問してばっかだ。
まぁ、アタシが質問しないのがいけないんだけどね。
「ぁ~兄貴も一応いる。」
アタシには異母兄弟がいる。
兄が2人。
「何その言い方。血繋がってないみたいな言い方すんなよな?」
祐樹は楽しそうに笑ってる。
アハハ~半分血繋がってないけどねぇ。