ドロップ
「・・・でさぁ・・・わけよ。」
アタシは大地に1から全部話していた。
何故こうなったのかと言うと、さっきアタシに
祐樹の名前を呼んだのは美穂と大地だった。
美穂は祐樹の元カノで、大地はアタシの1コ上で幼馴染。
何で2人が一緒にいんのか知らないけど面倒くさい奴に会っちゃったわ。
「・・なるほど。歩の母さんに見つかるとめんどい事になりそうだもんな。」
大地が苦笑した。
前を見ると祐樹と美穂が2人で仲良く話してるし。
普通彼女の前で元カノと仲良くする?
それに大地も気付いたみたい。
「いいのかよ。彼氏サンアイツに取られるぜ。」
うっさいなぁ~
今そんな心配してる暇ないんだけど。
「大地こそ美穂取られるよ。」
「ばぁか。アイツと付き合ってねぇよ。今日も強引に誘われただけだ。」
何それ自慢かよ・・・。
「ねぇ、みんなで一緒に回らない?」
美穂がいきなり提案した。
何、本命は祐樹みたいな?
「もぅアタシ帰りたい・・・」
「俺も・・」
アタシと大地は祐樹と美穂に、というか美穂に振り回されっぱなしだった。