ドロップ
「ぁ~?普通?じゃん・・・?」
何ともテキト~な受け答え。
「誕生日とか2人でお祝いしたの?」
アタシは祐樹の誕生日なんて知らない。
血液型もどこの高校行きたいのかも。
アタシは何も知らないんだ。
「ねぇ、よっし~?」
アタシの問いかけに、ん?と首を傾げた。
さっきから冷房が効きすぎて体が寒い。
「好きな人の事なら何でも知りたくなるのかなぁ・・・?」
別にアタシは知りたいとも思わないし、自分の事も聞かれたら答えるけどわざわざ言わない。
だって人には誰にも知られたくない事が1つや2つはあるじゃん?
「普通は知りたいと思うんじゃない?好きだからもっと相手の事を知りたいと思うんじゃないかな?」
アタシはそうは思わない。それって好きじゃないからだよな~
「ふ~ん参考になる意見どーもありがとう。」
すっごい棒読みなアタシの口調によっし~がうぜぇと言ってケラケラ笑っていった。
いきなりよっし~が手を出してきた。
・・・何?
「プリ」
・・・?プリ?