ドロップ





「全く・・・それじゃ彼氏サン可哀相じゃん。自分とはプリクラ撮ってないで他の男とは撮ってるの知ったら悲しむんじゃね?」





意味わかんねぇ。何で悲しむわけ?



だって友達だったら遊びに行くし流れ的にプリクラ撮る事も多いじゃん。



アタシにとってみんな友達だから一緒に撮ったっておかしくないでしょ?




「意味わかんない。言ってる意味わかるけどわかんない。」






自分でも何言ってるかわかんない。



よっし~は苦笑いして身を乗り出してアタシの目をジッと見た。





「じゃぁ歩が彼氏サンに同じ事されたらどう思う?」




ぇ?どう思うって?




「どうも思わない。」





即答したアタシにまたもや苦笑い。




「それもう彼氏の事好きじゃ「好きじゃないよ。」




好きじゃない事なんて最初から知ってた事なんだ。


でもその気持ちに蓋をして奥深くにしまって仲良しこよしの恋人ごっこをを続けてたのはただ周りに置いていかれたくなかったから。



恋愛話についていきたかったから。





「元々あっちからの告白で断る理由もなかったからOKしただけ。」




淡々と喋るアタシの目を見つめていた。


なんかそれが凄く怖い。



自分の弱さや意地を見透かされてるようで怖かった。







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