ドロップ
アタシは無理に笑顔を作ってよっし~に向けた。
「最低な奴って思ったでしょ?」
みんなそうだ。
本当の事を言うと有り得ないとか、ひどいとかアタシを否定するんだ。
だからアタシは心の奥に閉まっておいたんだ。
「そんな事思わないよ。歩が辛かったんじゃない?」
・・・そんな事初めて言われた。
本当はどこかで違ってんじゃないかってずっと思っていた。
でもそれに見てみぬフリをして嘘を真実と偽っていたんだ。
ごめんね?祐樹。
アタシ最低だよ。
よっし~は優しく笑ってアタシの頭を撫でた。
アタシは必死で笑顔を向けた。
じゃないと涙が零れそうだったんだ。
「さ、勉強頑張ろっかね~」
よっし~は優しく言った。
胸がドキドキした。
「そうだね。」