白梅香
僅かに残った蜜い(甘い)匂
そっと顔を埋め想いかえす
微弱な吐息「此処に居る」と
激しく主張 僅かな時間
眠るアナタの横顔にそっと唇付を...
涙の渇く静な音色(音)も
聴き逃さない いつもの距離が
僅かに離れたあの場所で
そっと眠るアナタを想い...
綺麗なままで遺したいから
水面の端をそっとなぞる
揺々と波打っては
また帰る あの夜の様
眠るワタシの頬にどうか唇付を...
唇が離れていく瞬間
「話さないで」と縋ったあの日
僅かに感じた温度差を
そっと見つめるアナタを感じ...
「さよなら」に行き着く頃は
何も感じない 温度さえも
それでも良いと想えるのは
アナタとの想い出褪せないから...
涙の渇く静な音色も
聴き逃さない いつもの距離が
僅かに離れたあの場所で
そっと眠るアナタを忘れ...