檸檬とはちみつ

　　えっ。こんなとこまであいつらいちゃついてんの？！

　　”進くんにばれたらやばいんだからぁ～”
　　”いいじゃん、もうふっちまえば～？”
　　”え～それにはもったいないじゃ～ん？”
　　”はは！確かにあいつは顔もいいしな”

　　ひどい・・・。
　　進は鳴海に遊ばれてたんだ・・・。

　　”あっ。進だ。じゃあ行くね。進～♡”
　　”おぅなる。こうちらと一緒だったのか探したぞ？”
　　”ごめん～！私も進探した♡”

　　何・・・？
　　嘘ついてんの？
　　ひどすぎ・・・。
　　許せないよこんなの！



　　☆☆☆

　「おはよう。進」

　　偶然家の前であった。

　「何怒ってんだよ。」

　「・・・。」
　
　「おい！無視すんなって！なんかあったのか？」

　　進のばか。
　　ばか・・・。
　　何も知らないくせに。

　「うるさい！！しゃべりかけないでっ」

　「・・・」



　　☆☆☆


　「よーし！じゃあ今から席替えするぞー」


　　やっと席替えだ・・・。
　　これでもう優奈に授業中いじられることはない。

　「やぁだぁ～！私進と離れたくない～！」

　「川田さん。しかたないです」

　「もー！」


　　うざ。
　　この間違う男といちゃついてたくせに。

　「はいはい、じゃあくじひいてね～」


　　11番・・・。
　　進は？！
　　12番・・・！！
　　隣の席じゃんっ！

　　「あ。」

　　苦笑いがたえないうちら。
　
　　「由紀ちゃん、席代わってくんない？？」