金龍~星たちの絆~
それに比べてこいつらは……。

翔のことを信用してないのか。
超能力を思いこんでるだって?
笑わせるな!翔は、あんなに辛い思いをしてきたのに。

翔の過去を聞いた。

この力のせいで、友達どころか、兄弟にも避けられたこと。
今は「超能力は嘘だ」って言って、自分に嘘をつき続けてること。

なのにこいつらは…

時「翔を笑うんじゃねえよ。俺は翔の味方だし、超能力も信じてる。兄弟のことも殺人犯だなんて思ってない。大切な家族だ。それがわかってなかったのは、お前らだろ?」

綾・健「………………」

時「俺にはこれから近づくんじゃねえ。なに、4月になったら嫌でも光翼であうんだ。」

そうだ、光翼に入ったら…。

その時が、潮時かもしれない。

俺は店を出た。

葵「時雨~。話し終わった?」

時「ああ、てか、家で待ってろよ。」

葵「なんか大丈夫かなあ、って思って。」

時「まあ大丈夫だけどな。…行くか?」

葵「うん!」


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