your love

｢俺橋本孝司!!!｣
｢俺は｢ﾚｲ53世だよなっ!!!｣
純二が台詞を重ねていた。
少し困った顔をして、自己紹介を再開する。
…ﾚｲ53世???なんだそれ。
｢俺｢53世!!!｣
彼、もう泣きそうだ。
｢俺の名前は『ﾚｲ53せぇ～!!!』
可哀想に……
そして最後だ。
｢俺は織田瞬。よろしくなぁぁぁぁぁぁ!!!!????｣
孝司にひざかっくんを仕掛けられていた。
かっこいい(まとも?)と思ったのも束の間。
｢かっこつかねぇだろぉ!!!｣
｢キメさせるつもりはねぇ!!!｣
なんかすごい…
｢そんなことより腹減らね???｣
実はずっと空腹をこらえていた。
お腹がならないのが不思議なくらいだ。
と、そのとき。
きゅるぅぅ～ん。
可愛らしく、お腹が空腹を告げる。
｢え??｣
音源は…
｢…はら、減った｣
広樹。今考えてみると、正直、面白い。だけど、今はそんなことより、ある感情が圧倒的に脳裏を埋め尽くしていた。