〜君へ〜
「ぁれ??新入社員の沖野クン?だよ…ね?夏美知り合いなの?」

「ぁっ…ぁあ。…ぅん。ちょっとね。」

「久しぶりだな。元気にしてたか?」

「ぅ…うん。悟も元気そうで…。」


……


首をかしげる恵。


「…ぁ!!そうだ。これから二人で行きつけのお店に行くの。せっかくだから沖野クンも行こ?」

!!!

「えっ…いいんですか?」

「ちょっ…メグ!!」


「いーじゃなぃ。今日課長に一緒に謝りに行ってあげた恩を今返してネ☆」

……ぅっ


「そうと決まったら行こ②!あんまり遅いと彼氏がスネるからさ。ほーらッ。行くゾ!」


強制だ。
悟もどういうつもりなんだろ…。


また心臓が痛む。


「ごめんな。俺いない方がよかった?」


-ドキッ-


「ぅっ…うぅん!!全然!!」

「ハハッ。元気そうだな。」

変わってない。この笑顔。目が見えなくなるくらいのクシャクシャな笑顔。愛くるしい笑顔。


ここにいるのは本当に悟なんだ…。



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