〜君へ〜
-ザワザワ-
店内のざわついた声。店員サンのかけ声。キッチンから聞こえる料理の音。
私とメグは会社の近くのパスタ屋サンに来た。
メグは席に着くなり、近くにいた店員サンに声をかけた。
「ぁ、店員サン。カルボナーラ二つネ。それとアイスコーヒー食前に二つ。」
「かしこまりました。」
ランチはここのパスタのカルボナーラを二人で絶対食べる。食べ物の好みは二人似てる。
「さぁて…夏美。沖野クンの事だけど。」
「ぁ…。うん…」
「とりあえず、今彼には彼女がいる。しかも同棲中なワケだ。」
「……」
また心が沈む。メグの言葉だけど、悟に言われたみたいに心がズキンってする。
「だったら夏美も好きな人作ればいいのよ。」
「………ぅん。…ぅん!?ぇええ!?!?」
「いつまでも意識し続けるつもり?そんなんじゃ仕事に支障が出るのも遅くはないわよ。」
「…でも、好きな人を作るなんて…」
「夏美と沖野クンが出会ったように、出会いは他にもたくさんある。…大丈夫よ。沖野クンへの思いは今は胸にしまって、これからは大切な友達の一人として付き合っていけばいいと思うよ。」
「大切な友達の一人として…」
「そう。じゃないと沖野クンにも勘繰られちゃうし、今の関係も無くなってしまうかもしれないんだよ。」
せっかく逢えた。もう二度と逢う事も無いと思っていた悟に、もう一度逢えたんだ。
私のせいでまた逢えた幸せを壊したくなどない。
前は恋人としての幸せを悟からたくさん貰った。
でも、これからは友達としての幸せを築いていこう。形は違うケド、これも私の大きな幸せなんだ。大きな…大きな。大切な幸せ。
「ありがとうメグ。私決めた、恋したい。悟の事は友達として大切にしていきたい。」
メグは何も言わず微笑んでくれた。
そこにタイミングよく注文したパスタがきた。
「よぉしッ。食べるよ夏美!!藤山夏美、再スタートに向けて体力蓄えないとね!!」
「ァタシ別に戦をするワケじゃないからね…」
二人で笑った。
きっとこんな風に、悟と笑い合える毎日がこれから始まるんだ。
店内のざわついた声。店員サンのかけ声。キッチンから聞こえる料理の音。
私とメグは会社の近くのパスタ屋サンに来た。
メグは席に着くなり、近くにいた店員サンに声をかけた。
「ぁ、店員サン。カルボナーラ二つネ。それとアイスコーヒー食前に二つ。」
「かしこまりました。」
ランチはここのパスタのカルボナーラを二人で絶対食べる。食べ物の好みは二人似てる。
「さぁて…夏美。沖野クンの事だけど。」
「ぁ…。うん…」
「とりあえず、今彼には彼女がいる。しかも同棲中なワケだ。」
「……」
また心が沈む。メグの言葉だけど、悟に言われたみたいに心がズキンってする。
「だったら夏美も好きな人作ればいいのよ。」
「………ぅん。…ぅん!?ぇええ!?!?」
「いつまでも意識し続けるつもり?そんなんじゃ仕事に支障が出るのも遅くはないわよ。」
「…でも、好きな人を作るなんて…」
「夏美と沖野クンが出会ったように、出会いは他にもたくさんある。…大丈夫よ。沖野クンへの思いは今は胸にしまって、これからは大切な友達の一人として付き合っていけばいいと思うよ。」
「大切な友達の一人として…」
「そう。じゃないと沖野クンにも勘繰られちゃうし、今の関係も無くなってしまうかもしれないんだよ。」
せっかく逢えた。もう二度と逢う事も無いと思っていた悟に、もう一度逢えたんだ。
私のせいでまた逢えた幸せを壊したくなどない。
前は恋人としての幸せを悟からたくさん貰った。
でも、これからは友達としての幸せを築いていこう。形は違うケド、これも私の大きな幸せなんだ。大きな…大きな。大切な幸せ。
「ありがとうメグ。私決めた、恋したい。悟の事は友達として大切にしていきたい。」
メグは何も言わず微笑んでくれた。
そこにタイミングよく注文したパスタがきた。
「よぉしッ。食べるよ夏美!!藤山夏美、再スタートに向けて体力蓄えないとね!!」
「ァタシ別に戦をするワケじゃないからね…」
二人で笑った。
きっとこんな風に、悟と笑い合える毎日がこれから始まるんだ。